スペインではいよいよこれからシーズンが終盤に入り
選手が残れるか残れないかの話になってきます。
全選手が次のシーズン同じクラブに残るのはまず不可能です。
昨日からスタッフがレアルソシエダに入りました。
レアルソシエダで色々な話をする中で
昨日こんな話がレアルソシエダのダイレクターが出ました。
私たちは日曜日の試合に毎試合勝つために選手を育成しているわけではなく、
選手として成功するために人として成功するためにサッカー選手を育成しています。
何が言いたいか。
ここに来るならいい準備をしてきなさい。
準備が足りない選手はここでは生き残ってはいけません。
残れない選手は準備が足りていないんです。
それは子の準備力
そして親の準備力。
今まで全ての選手に同じように数々の準備するチャンスがあったかもしれません。
ただその準備するチャンスをチャンスだと思えず、
そこに気づかずにたった1パーセントの準備するべき機会を逃してしまう。
その積み重ねの差が必ず将来結果として現れます。
ただここで成功したいなら
全てのことに対して自分の価値観で決めつけずに
まずは知ろうという意欲を掻き立てない限り成功するのは限りなく難しいでしょう。
人の価値観はあまりにも小さいもので
何かを決めつけるにはあまりにも可能性を閉ざしてしまうものだと思います。
だからこそ頭の中でしっかり準備をしてきなさい。
それが出来なければこの世界最高峰のラリーガでサッカー選手として人として成功するには限りなく難しいでしょう。
準備の話を書きました。
選手は必然としてそのクラブを首になり
必然として今自分がいる場所に辿り着きます。
例えばゲームばかりやってれば
サッカー選手にはなれないでしょう。
そんなのは誰しもがわかることですが
ゲームをやってる本人はそのことに気付いてはいません。
ただ周りはそのことに気付いていて
当然それは評価という形で結果としてクラブから必ず示されます。
そこに気付かず気付いた時には、
グランドにポジションは残されていません。
そんな甘いものではなく
そしてそれは親が言って子がどうこうという話ではなく自分自身が気付くことです。
まずみんなは自分が今どこにいるかをもう一度よく考えた方がいい。
残念ながらクラブからの声は絶対です。
救うことは出来ません。
サッカー選手になるのに必要なのは
絶対的な強い意志と
絶対的に自分を裏切らない行動です。
だから1パーセントの子しか夢を叶えることが出来ないんです。
自分から自分の夢を捨てていることに気付かず
首になった時に初めて後悔に変わる。
自分自身の結果は自分自身の責任として受けとめ
後悔したくなければ泣きたくなければ
毎日をやるしかない。
甘い選手は必ず切られる。
それは自分の胸に叩き込んだほうがいい。
クラブからの話を聞く度に
トッププレーヤーになるには本当に甘くないと思うし、それを選手が自覚しない限り先はないんだなとつくづく思います。
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グラッソFCも同じ取り組みをしています。
それは「選手育成型クラブ」において基本中の基本だから。
我々はセレクションをしません。
入団するのに上手い・下手はありません。
誰でも大歓迎です。
しかし、入ってからの取り組む姿勢・意識・考え方・言動・行動は
厳しく求めます。
何故なら、好きなことあるいは自分が選んだ道に対して「真剣に」「本気で」取り組めなかったら
選手としての価値どころか、人としての価値も上がりません。
そうなれば、いくら我々が良い仕事をしても、「無」になって終わります。
そんな無駄な労力と時間を使いたくない。
それは、誰しもが思うことです。
そこにいる意味・価値観・目的・目標を明確にすること
そうすれば、必然とそこに矢印が向きます。
何故、グラッソがまだ4年を経つだけのクラブなのに、これだけの成果を出しているか。
それも、1つのカテゴリーだけではなく
幼児から中学生まで
全カテゴリーで成果を出しているのか。
そして、今回何故中部地区トレセンだけではなく、佐賀県トレセンでもグラッソの多くの選手が選ばれているのか。
答えは明確です。
「サッカーは競争」の社会だと言うこと。
競争するためにはまずは人間性・人間力を高めること。
それからサッカー選手として能力を評価してもらえると言うこと。
そして、海外で日本選抜や留学など
視野を広く向けて、選手達が「チャレンジ」しているから
そのマインドになり、選手全体のレベルが上がることに繋がる。
これが「世界」で求められている事であり
グラッソで求められている事です。
その活動が認められているから
日本選抜選手に繋がったり、スコットランドの名門・セルティックとの提携に繋がっています。
評価されると言うことはそういうことです。
5年目に突入したグラッソFC
間違いなく、加速度的に前へ進めることでしょう。