親からの遺伝とそれを乗り越える力
ハーランド
エムバペ
レバンドスキー
今サッカー界で最も注目を集める3人です。
実はこの3人に共通していることは、
親の持ってる遺伝子の部分も凄いということ。
ハーランド
父親は元サッカー選手
母親は7種競技のノルウェーチャンピオン
レバンドスキー
父親は国内の柔道チャンピオン
ポーランド2部の選手
母親は元バレーボール選手
エムバペ
父親は元プロサッカー選手
母親は元ハンドボール選手
昔ボカのグリファがとにかくデカい選手に目をやり身体能力が高い選手を取ると話をしたことがあります。
今年夏に来日したレアルマドリーのコーチ
トゥリスタンセラドールが選手をみてその後に必ず親の身長を聞いてきました。
これはどうしても目を瞑ることが出来ないものです。
"親からの遺伝子。"
デカい、速い、強い。
この辺の選手と渡り合うためには自分だけの個性を磨くことが必ず必要になってくるでしょう。
親が小さくても努力によってプロになる選手は星の数ほどいます。
持って生まれたものは人それぞれ違うし、変えることが出来ないので、後はどこで身体能力の差を埋めていくか。
血の滲むのような努力を日本は練習量で履き違えますが、努力は練習だけではなく子供の場合はどちらかと言う我慢の部分が大きいと思います。
どれだけサッカーのために我慢出来るのか。
夢のために何を犠牲に出来るのか。
周りが遊んでいるから俺も遊びたい。
周りがゲームやってるから俺もゲームをやりたい。
でもトッププレーヤーになる選手は我慢出来てブレない選手が多く、周りがゲームしてる時にも勉強したり言葉を覚えたりコツコツ積み重ねが出来る選手。
実際にそういう成功例を見てきているので。
小さい時に習慣を作ることが出来ればそう簡単に崩れないし
小さい時に習慣を作ることが出来なければ積み重ねは非常に難しいと思います。
その土台を作るのは間違いなく親の役目だと思います。
親からの遺伝は避けては通れない。
今、Jリーグの下部組織でも間違いなく聞かれ
セレクションアンケートでも、親の身長、親のスポーツ歴を書くのがほとんどのチームで行っています。
競馬界のサラブレッドと同じ
私は北海道出身ですから、北海道で育てられる競走馬「サラブレッド」には注目していました。
良血馬と良血馬を配合することによって「化物」が生まれる可能性が高くなる。
日本競馬界の至宝、ディープインパクトもお父さんは超良血馬
そのディープインパクトの子供達の多くが日本でビッグタイトルを何度も獲得し
海外のビッグレースをも何度も制覇している。
2年前に亡くなりましたけど、ディープインパクトが残した功績はとてつもなく大きかった。
競走馬としても、お父さんとしても世界1の注目を浴びた馬。
人間も同じ。
同じ「生き物」ですから、そこに目をつぶることはできない。
そして、親の「人間性・人間力」も避けては通れない。
J下部や海外のクラブはそこも選考判断の1つになっている。
現に、親の人間性が悪い子供は
いくら上手くなっても大成しない。
技術やスキルではなく、意識や考え方、取り組み方が大いに将来に影響されるから。
過保護、横柄、謙虚さが無い、勘違いしている、子供を過大評価している、挨拶・礼儀・マナーがなっていない など
こういう親は間違いなく子供に悪影響を及ぼす。
そして、いつまでも子供をそばに置きたいと思って
何でも与えてしまう環境を作ってしまったら
子供も勘違いしてしまい
サッカーだけでは無く
社会不適合になってしまいかねない。
サラブレッドも1歳くらいまでは親と共に過ごすが
少しずつ調教をして親離れをさせて
2歳で厩舎に入るときはすでに1人立ちしなければならない。
馬の1歳は人間で言う5〜6歳くらい。
2歳で1人立ちと言うことは、人間で言う10〜13歳くらいで親から完全に離れていることになる。
言葉をあまり発することのできないサラブレッドがそうなんだから
言葉を発することが出来る人間もできるはず。
そして、何より
「サッカーへの情熱が誰よりも大きいか」が、物凄く重要。
先述しているが、友達がゲームをしたり、遊びに行っている時間に
自分はどれだけサッカーと向き合えるか
誘惑にどれだけ我慢できるか
その環境を親がどれだけ整えてあげられるか
私は申し訳ないが、サラブレッドでもない。
お父さんもお母さんもスポーツをしているところも見たことも無ければ、聞いたことも無い。
兄弟もスポーツで大成していない。
なのに何で「化物」になり、高卒でプロサッカー選手になれたか。
「誰よりも努力したから」
「誰よりもサッカーに打ち込んできたから」
皆がファミコンやスーパーファミコンが誕生して、食いついている中
私はサッカーばかりしていた。
ボールばかり蹴っていた。
まだインターネットが普及していない
携帯もない時代
実際に歩いて15分の競技場で行われたJリーグの試合
コンサドーレの試合を見たり、ボールボーイをしたり
民放でやっていたサッカーの試合や
蒼き伝説シュートやキャプテン翼を見て
憧れを持った。
物凄く輝いて見えていたのが今でも鮮明に覚えている。
「自分も輝きたい」
そう思ってやってきた。
スポーツできる子、足が速い子は皆からモテるのも事実。
やはり、輝いて見えるからであろう。
そんな存在になりたいなと漠然と思い
夢である「プロサッカー選手になる」という目標を立てて
ブレずに毎日を誰よりも積み重ねてきた。
サラブレッドで無い私が、小学6年生から毎年北海道選抜に入れて
高校3年生までその座を守って
「北海道NO.1GK」と言わしめることができたのはとてつもない「充実感」「達成感」があった。
そのフレーズを言わせることができるのは「1人」しかいないから。
そこまで行かないとプロサッカー選手にはなれないと思っていたから。
グラッソの選手たちも
折角、好きなサッカーをやっているんだから
友達がゲームや遊びに行くことをしても
「俺はサッカーが好きだからサッカーする」って言える選手になってほしい。
その「決意」「覚悟」があれば
自然と上手く・強くなるだろう。
自分では努力と思っていなくても
遊びでサッカーを
真剣にサッカーをやっていたら
その努力が「習慣」になって、努力と思わない「領域」に行くだろう。
そこまで行けば、サッカーを心から楽しみ、サッカーが心から好きと言えて
夢・目標に向かって突き進んでいけるだろう。
そうなれば自然とサッカーの神様が微笑んでくれるだろう。
サッカーの神様が与えるどんな「壁」や「挫折」も
乗り越え、打ち破ることができるだろう。
今日のチャンピオンズリーグでトッテナムのブラジル代表のリシャルリソンが2ゴールを挙げ勝利に貢献した試合後に
見に来ていた父親とスタジアムで抱擁しながら大泣きしたという。
夢を叶えることはそれだけ嬉しい。
泣けるだけ嬉しい。
サッカーを知っている人ならわかる。
チャンピオンズリーグに出ることの凄さを。
ブラジル代表だろうが、誰だろうが関係ない。
その舞台に立つことは凄いことなんです。
全世界のサッカー選手たちの夢であり目標なんです。
W杯もしかり。
グラッソからチャンピオンズリーグの舞台に出ることを夢見て、育成頑張ります。
【 2024/07/04 更新】