東久留米総合高校サッカー部オフィシャルサイト

NAKAMURA KENGO INTERVIEW Vol.4

 

 


 

中村憲剛の答え


今回は中村憲剛選手にアンケートに答えていただきました。
 
質問 1 :
サポートスタッフの存在について。
Jリーグ、日本代表では専属で選手をサポートしてくれる人が多くいると思います。部活ではマネージャーがそれにあたると思いますが、プロ選手にとってサポートスタッフはどのような存在なのか教えてください。
返答 1 :
『その存在無くして僕らはサッカーができません。そのような人たちがいてくれるからこそ、僕らは何不自由なくサッカーをすることが出来ます。いなくてはならない存在です。そういう意味で言うと、本当に感謝しています。』

 
質問 2 :
チームをまとめる為に必要なこと
中村憲剛選手がキャプテンの時にチームをまとめる為に心掛けていたこと、またキャプテンを支える立場として心掛けていることを教えてください。
返答 2 :
『とにかく先頭に立って毎日全力で取り組んでいました。声を出すこともそうですし、プレーでもそうですが、背中で引っ張ることを意識していました。特にキャプテン像というのはありませんでした。人それぞれ性格、パーソナリティは違うと思いますし、僕と違って寡黙な人もいると思います。ただ、キャプテンはチームの目標に向かって全員が同じベクトルを向けるように注意を払う存在であるべきだと思います。今はキャプテンではなくなり、キャプテンを支える側になりましたが、キャプテン・副キャプテンが見えないところをフォローすることを意識しています。キャプテンは先頭を突っ走っていかないといけないので、当然見えないところは出てきます。そこを支える側になってからは意識して見るようになりました。』

 
質問 3 :
控え選手のモチベーションについて
現在東久留米総合高校サッカー部も約200名の部員がいます。トップチームの試合に出られるのは約1割ですが、控え選手のモチベーションを保つ為に、どのような取り組みが必要か教えてください。
返答 3 :
『モチベーションが無いという選手は、ある意味その時点でしょうがないと思います。モチベーションが無い人に、アプローチしている時点で”やらせる”ということになってしまいます。競争社会である以上、試合に出る出れないはどうしても出てきてしまいます。選手である以上は試合に出場するために努力をするし、周りの誰もが認めるところまで自分で持っていくしかないと思います。そして、そこに対するサポートをコーチ陣がしてあげるべきなんだと思います。それでも、最終的にコーチ陣に引っ張られる、人にやらされているうちは無理があると思います。もちろん救ってあげることも大切なことですが、最後のところで這い上がるのは自分次第です。』

 
質問 4 :
監督と選手のコミュニケーションについて
Jリーグでは監督と選手のコミュニケーションはどのように取っているのか教えてください。特にチームコンディションが悪い際は、状況打開する為にどのようなミーティングをするのか教えてください。
返答 4 :
『僕は基本的に何かあったら監督と話したいタイプです。ただ、中には選手との距離を取りたい監督もいると思います。学生の頃は監督が怖かったり、聞きづらいこともあると思います。ただ、最後にすべてを決めるのは監督なので、その意思決定者に対して話すことは学生の頃も大事なことなのかな、と思います。特にキャプテンはそういった監督とのコミュニケーションも大事になってきます。時には選手間のミーティングも開く必要がある時もあると思います。ただ、今のチームではあまりしていないですね。僕がいる17年間で数回です。ただ、その時はしっかり言いたいことを言います。そこで少し空気が悪くなっても、言わないといけないことがあるなら言った方がいいと思います。』

 
質問 5 :
前線へのスルーパスについて
中村憲剛選手の世界レベルの「スルーパス」ですが、スルーパスを出す際に心掛けていること、また精度の高いスルーパスを出す為にどのような練習が必要か教えてください。
返答 5 :
『一番大切だと思うのは、受け手との信頼関係を構築すること。阿吽の呼吸を生み出すためには普段の練習から受け手に対して要求をするし、要求をしてもらわないといけません。僕がボールを持った時に受け手が「来る」と思われることが大事。そのための信頼関係構築のための時間は惜しみません。試合中のボールを出す瞬間は、相手と味方、そしてスペースの関係性しか見ていません。基本的にFWはゴールを目指して動くので、そこに出し手が合わせてあげる。より良くゴールを目指すために、無駄が一番もったいない。そのための練習としては、試合中は相手のプレッシャーがあるので、時間がありません。いかに自分で時間を作るかが大切です。そのためにはボールをしっかり止めることが大事。止めてからいかに早く、0秒台でパスを出せるかが大事です。止めた、と思った時には味方には走ってもらっていたいです。逆に、止めないと味方は走り出せません。だから、ボールを止める練習が大事だよ、ということは常に話しています。』

 
質問 6 :
高校時代一番厳しかった練習について
「この練習は苦手だな・・・」と高校時代思っていた練習を教えてください。
返答 6 :
『これはフィジカルトレーニングですね。筋トレ、走りは苦手だったけど、それは必要だと感じたから頑張ってやっていました。今も苦手だけど、必要だと思っているからやっています(笑)』

 
質問 7 :
試合前のルーティーンについて
久留米高校時代、Jリーグで試合に出場する際のルーティーンがあれば教えてください。
返答 7 :
『特にはないですね。強いて言えば、左足でピッチに入ることです。そこに深い意味はありませんが…。』

 
質問 8 :
体調のコントロールについて
・試合前日、当日どのような食事を摂るのか教えてください。
・日々の食生活で気を付けるべきことについて教えてください。
・日々の睡眠時間を教えてください。
返答 8 :
『出されたものをしっかり食べています。栄養バランスを考えて、バランスよく。
逆に我慢することがストレスになるくらいなら、食べた方がいいというスタンスです。僕は自分の本能に従うことが多いタイプだと思います。その分しっかり量や栄養のバランスを気を付けるようにしています。』

 
質問 9 :
モチベーションについて
試合に敗戦した時や、練習で上手くいかなかった時、下がってしまったモチベーションを回復させる為にどのようなセルフケアをしているのか教えてください。
返答 9 :
『僕はモチベーションが下がるという感覚があんまりありません。試合で負けて落ち込むことがあっても、すぐ次が来るので切り替えます。そして、意外と次の練習をするとすぐに切り替えられるんです。引きずらない、ということも良い選手の秘訣です。練習でうまくいかないことについては、「どうでもいい!」というマインドでいいと思います。上手くするために練習するので、練習で上手くいかなかったからと言って落ち込むことはありません。大事なことはプロセスと質です。上手くいかなかったということは、ミスがあったということで、そのミスの質が大切です。何も考えずに臨んでミスをしたのか、自分がチャレンジをした結果ミスをしたのか、意味合いが全く変わってきます。モチベーションは沸いて出てくるものであって、無理に周りにたきつけられるものではないと思っています。すべては自分次第!』

 
質問 10 :
睡眠時間について
日々の睡眠時間は何時間くらいですか?
返答 10 :
『7〜8時間程度です。あまり気にしてはいないです。』

 
質問 11 :
最後に
これからインターハイ、選手権に挑む我々に一言、激励の言葉をください!!
返答 11 :
『プロもそうですが、特に学生には必ず入れ替わりがあります。3年生には3年生の、2年生には2年生の、1年生には1年生の。その時しかありません。そこで後悔しても次はありません。だから、その時を無駄にしてほしくないです。学生生活には必ず時間に区切りがありますから。ただ、逆を言うと3年間は確保されているので、どうやってその1,000日近くある時間を上手くなるために費やしてほしいです。プロではないので、下手にプレッシャーを感じる必要はありませんから、学校生活も上手に楽しみながら、頑張ってください!3年間全力でやることには絶対に意味があるので、一瞬一瞬、魂を燃やしてください!応援しています!』


 
 
 
 
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