ソラティオーラ和歌山
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子どもたちの夢、ソラテイオーラの夢
「うみはひろいな おおきいな」
 
 5月28日にソラティオーラ和歌山の理事長を退任してからほぼ3カ月になる。
 退任する時にも少し話をさせてもらったが、「100年クラブ」を目指して活動を続けていく時に、これからのテーマは“子どもたちに夢を見続けてもらえるソラティオーラ”であり続けることだと考えている。これが次の世代に託す私のメッセージだ。
 
 私がソラティオーラの母体となっている海南フットボール・クラブの運営を先輩から引き継いだ40年前、私は“大人も子どもも男性も女性も誰でも参加できるサッカークラブに育てていく”ことを夢見て、その夢を仲間と共有してこれまで活動してきた。引き継いだ当時の社会人チームを維持していくことだけを考えて活動していたら、今日のソラティオーラはあり得なかったと断言できる。

 「夢」は目的と少し違うニュアンスがある。唱歌「うみ」の三番の歌詞に、“うみに おふねをうかばせて いってみたいな よそのくに”とあるのをまだ覚えていますか。“いってみたいな よそのくに”が夢です。実際には行ったことも見たこともない広い世界、想像するしかないよそのくに、その夢をどうやって実現していくか、子どもの想像は大きく膨らんでいきます。そしてその想像力が成長のエネルギーになっていきます。その子どもの想像力を掻き立ててくれるのが目の前に広がる広い大きな海です。私たちのソラティオーラは、子どもたちにとってそんな海のような存在であり続けていってもらいたいと願っています。

 上述したように、海南フットボール・クラブを引き継いだ時の私の「夢」は、“大人も子どもも男性も女性も誰でも参加できるサッカークラブを作りたい”ということだった。そのために社会人チームの運営だけでなく、一般女性のチーム、中学生のクラブチーム、ジュニアのチーム、ベテランのチームを順次編成していくことは、「夢」を一つ一つ実現していくためのその時々のオペレーションに位置付けられた。「夢」があってこそのオペレーションである。

 まだまだ完成とは言えないが、「100年クラブ」を目指す前半で私たちはここまで来ることができた。次の50年、「100年クラブ」という私たちの「夢」は、“子どもたちに夢を見続けてもらえるソラティオーラ”を作り続けていくために、新しいオペレーションを一つ一つ具体化していくことで実現していくと考えている。

 2018年にバレンシアCFアカデミー和歌山をスタートさせたのも、和歌山から世界へ羽ばたいていくという夢を子どもたちに見てもらいたいからであった。このプロジェクトが今後どう推移していくかは、子どもたちがVCFアカデミーの活動に「夢」を見続けてもらえるかにかかっていると思う。

 クラブの運営を引き継いでくれた皆さんには、VCFアカデミーの活動に限らず、子どもたちにサッカーの「夢」を見続けてもらえる新しいオペレーションを提供していってもらいたいと願っている。そのためには、運営スタッフそれぞれが「夢」を見続けていくことが土台になるのは言うまでもない。期待しています。
2023/08/16 10:21
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