名前:荒引 大輔
前所属:LSS MITAKA
2024年10月12日、私の17年間のサッカー人生が終わりました。
私は、高校3年生の時に、高いレベルでサッカーを続けたいと思い、大学でサッカーをすることを決めました。
しかし、私にはサッカーの技術やセンスが足りず、続けていくことが難しかったのだと思います。
私が大学に入学した当時のサッカー部は、本気でサッカーを楽しむというよりも、ただこなしているだけのように感じられ、選手によってサッカーに対する熱意に差がありました。
1年次には天皇杯予選の決勝や北信越1部リーグを経験させてもらいましたが、2年次に上がってからはトップチームの試合に出場することがなくなり、セカンドチームの試合で得点やアシストを記録しても、当時の監督から自分のプレースタイルを否定され、怒られる日々が続きました。
次第に私は、サッカーを本気で楽しめなくなり、サッカーをすること自体が嫌いになり、早くやめたいと思うようになりました。
3年の終わりに、翌シーズンから新しい監督として原さんがが就任することを聞いたとき、正直、私は希望を持つことができませんでした。
しかし、原さんが監督になってからのチームは、サッカーに対する姿勢や意識が大きく変わりました。
私自身もサッカーをすることが楽しいと感じるようになり、「今シーズンで二桁の得点とアシストを記録し、サッカーをやめよう」と考えるようになりました。
しかし、シーズン最初の試合で足首の靭帯を負傷し、約2か月間チームを離脱することになりました。
診察やリハビリを重ねるうちに少しずつ痛みは軽減し、復帰することができましたが、怪我の際に足首の骨の形が変形してしまい、それが原因で最後まで思うようにボールを蹴ることができず、理想とするプレーもできませんでした。
その影響もあり、シーズン途中で選手をやめることも考えました。
しかし、そんな私に原さんが最後まで声をかけ続けてくださったおかげで、最後の試合に出場し、得点することができました。
シーズン終盤の私のコンディションは、これまでの自分では考えられないほど良くなり、ボールの扱いが繊細になり、チームのためにプレーすることが増えていました。サッカーを続けたいと思うほど上手くいっており、本当に楽しいと感じていました。
もし1年次から原さんが監督を務めていたら、この先もサッカーを続けていけたのではないかと思うほど、素晴らしい環境を与えていただき、サッカーの楽しさを再認識させてくださいました。原さんには、心から感謝しています。
私のサッカー人生を振り返ると、個人としてもチームとしてもタイトルを獲得することができず、選手として成功することもなく、自分のプレースタイルも否定され続け、後悔ばかりが残ります。
それでも、ここまでサッカーに夢中になれたのは、中学生時代のコーチであった大野コーチのおかげです。ずっと期待に応えることはできませんでしたが、選手としての在り方や人間性について厳しく指導してくださったおかげで、今の自分があると感じています。本当に感謝しかありません。
そして、最後までサッカーを続けることができたのは、ずっと支えてくれた両親のおかげです。
最後まで期待に応えることはできませんでしたが、最後にプレーする姿を見せることができ、本当によかったと思います。
ずっとサッカーを続けられる環境を与えてくれて、ありがとうございました。苦しい日々が多かったですが、楽しく終えることができました。
後輩たちには、原さんが築いてくださった「100%でサッカーを楽しめる幸せな環境」に感謝しながら、努力を重ね、しっかりと結果を残してほしいと思います。