氏名：田村幸誠
出身校：富山県立富山工業高等学校
サッカー歴 ：山室少年団→山室中学校
サッカーは、私にとって単なる競技ではありません。
これは、私のすべてを映し出す鏡であり、魂を刻むキャンバスです。
ボールが転がるたびに、その軌跡は私の生きた証となります。
ピッチの上では時間が止まり、私の内に秘めたすべてが、プレーという形で描かれていきます。
大学に進学し、環境は変わりました。富山の仲間と共に汗を流す時間は減り、慣れ親しんだ景色は過去へと移ろいでいきました。しかし、それでも私のサッカーは変わりません。
どこでプレーしようとも、誰が相手であろうとも、私は自分のスタイルを貫きます。
ピッチに立つと、余計なものはすべて消え、そこにあるのはボールの鼓動と自分の呼吸だけ。
その瞬間、私は世界と一体になっているのです。
サッカーとは、相手との戦いではなく、己との対話です。どれほど速く、どれほど高く、どこまで繊細にボールを操れるのか——その問いに向き合い、答えを探し続けます。
それは果てしない旅のようなものです。限界という言葉は、挑戦する者にとって幻想に過ぎません。足が止まりそうになった時こそ、自分の枠を押し広げる時です。
苦しみは美しさを生み、壁を乗り越えるたびに新たな景色が描き出されます。
私は、自らの可能性が尽きる瞬間まで、この旅を続けていきます。
そして、私のサッカーは私だけのものではありません。
生まれ育った故郷・富山と、挑戦を重ねるこの地・福井。ここでサッカーに出会い、ここでサッカーと生きてきました。
その恩を返す方法は、ただ一つ。私が積み上げてきた経験、培ってきた感覚、すべてを未来へとつなぐことです。
私のプレーが、富山や福井のサッカーをより豊かにし、次世代の選手たちに新たな可能性を示せるものでありたいと願っています。
時間は有限です。しかし、プレーの中で刻まれたものは、決して消えることはありません。
ボールが転がる限り、私は走り続けます。己を表現し、己を超えていくために。
そして、サッカーという芸術を、この地に刻み続けるために。
2025 
